mild life(新平)

「服部って、俺のこと好きだろう?」
何気なく出した言葉。
平次の応えは、新一の予想とは大きく違っていた。
「ああ、めっちゃ好きや。」
「マジか!」
新一が大きく驚く。
「何、大声出しとんね。」
「おまえって、どれだけ俺のことが好きでも、絶対にそれ言わないと思ってた。」
「応えを予想して質問されるのは好きやない。」
「そうだな。悪かった。」
新一の言葉に、今度は平次が驚く。
「びっくりした。工藤が謝ってくるなんて。」
「おまえ、俺のこと何だと思ってるんだよ。」
「工藤って簡単に謝るタイプには見えへんかったから。」
「簡単には謝らねえよ。」
平次だからだ、と新一が言う。
「工藤もめっちゃ俺のこと好きやな。」
「そうだ。好きだ、服部。」
新一はそう言うと平次を抱き寄せ、キスをする。
平次も新一の身体に腕を回す。
たまにはこうしてお互い素直になるのもいいかもしれない、と2人は思った。

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