1月 2014Monthly Archives

初夢(新平)

朝、目を覚ました瞬間、平次は新一と目が合った。
「あ……」
平次が言う前に、新一が言葉を続けてくる。
「愛してる。」
「あほ。あけましておめでとうやろう。」
「それもあるな。」
新一が、平次の身体を抱き寄せる。
「いい夢見たか?」
新一に初夢の内容を尋ねられ、平次は思い出そうとしてみたが。夢も見ないくらい熟睡していたので、何も思い浮かんではこなかった。
「夢は見てない。」
「俺もだ。」
新一は笑顔を出した後、平次にキスをしてきた。
「夢より現実の方がいい。」
それもそうだな。平次はそう同意しようとしたが。言葉を出す前に、机の上に置いてあった新一の電話が鳴り出した。目暮からの電話だ。
「事件だ。行くぞ。」
正月もゆっくり過ごさせてはくれないらしい。
2人は急いで身支度を整えると、事件現場へと向かっていった。